日本で最も一般的で、最も愛されている花。それがSAKURA(桜)です。
見た目が派手なバラとは異なり、 桜には飾らない凛とした華やかさと内面的な美しさがあります。
そして桜は見る人の心を豊かにし、愉しいひと時を与えてくれる。

古代から現代にいたるまで、私たち日本人はそんな桜に大きな役割を見出してきました。
ぱっと咲き、さっと散る。
そんなはかない桜を美しいと思う心は、「一期一会」「出会いと別れ」「人生の転機」などを良しとする心。

そしてそれは、人生において「旅」がもつ役割や意味と通ずる部分なのです。

お花見久兵衛が本当に提供したいもの。
それは、「愉しい時間」です。
ただ単に、「温泉」「部屋」「料理」を提供するのではなく、
これらを通してお客様に愉しい旅の時間を提供する。

まさに、旅する人に華やいだ桜の時を感じていただくこと。

これこそが『お花見久兵衛』という愉しい館名を背負った、
私たちの温泉旅館としての使命なのです。

『お花見久兵衛』の『お花見』は愉しい時間を。
そして、『久兵衛』はこの旅館の創業者の名前を表しています。

時代が変化し、たとえ旅館の形が変わったとしても、愉しい時間を提供する
という創業時の宿の原点は忘れない。
そんな強い想いが『お花見久兵衛』の名に込められているのです。

古くから桜は「諸行無常」という言葉に例えられ、
「この世にあるものはすべて移ろいゆく」という意味を表しています。

そして、この言葉は私たちお花見久兵衛にとっても大切なもの。

山中温泉は歴史ある温泉地です。
そんな山中の地で伝統文化や宿の原点を大切にしながらも、
時代の変化に合わせて変わり続けることは、大変意味のあること。

だから私たちはこの先いつまでも、
こう思うのです。

「お客様のために形を変えながら、咲き続ける宿でありたい」、と。

Comments are closed.